杣口通信[里山便り②]


1994年創設、山梨県山梨市牧丘町杣口字青山の最奥に立つ小さな山小屋「杣口山の家」から季節の便りをお届けします。山小屋といっても一般営業はいたしておりませんのであしからず。
by somaguchi2
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5月第三週末の杣口

 標高880メートルの杣口周辺では、まだ藤の花が残り、桐の花が咲き、新緑も鮮やか。
 下の溪ではアマゴが毛針に飛び出して、ワラビはまだまだ盛り。
 設置者の思惑どおりに藤の枝がゲートを這い伸びている。
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 葡萄の開花はまもなく。
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 平地では終わってしまったスズランもまだ盛り。
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 数年前に植えたマルメロの花の数もたいぶ増えてきれいに咲いている。
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 ブルーベリーの蜜をせっせと集めるマルハナバチ君も忙しそう。
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 サルナシの花芽はまだこんなに小さいが、ことしはたくさん成りそうな気配。
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 雲南マツの新芽も伸びている。
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 山椒も花咲く。
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 日曜昼にはぴったり予報どおり雨がやってきたので、あれこれしたいことがたくさんあったがやり残したまま帰京。山の週末は忙しい。
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# by somaguchi2 | 2011-05-23 10:43

GWの杣口

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 2011年のGWは、お天気も行ったり来たり、ゲストも出たり入ったり、まあいつもと同じではあるのですが、めまぐるしく過ぎていったようであります。わたくしははじめの週末しかいられなかったのですが、そのあとの鬼のいぬ間を狙うかのように、仲間のAさんがおかしな建造物をこしらえてしまった。漏れ伝わる話によれば、工事現場に使われる足場パイプを組み合わせて写真のようなゲートを組み上げた。アフガンのタリバン支配地へ入るときのゲートか、ネパールのマオイスト支配地への進入路か、イスラエル-パレスチナ国境かと見まがうようなものでありまして、くぐったとたんに奥の砦から石つぶてが飛んできそうだ。
 これに藤蔓を這わせて藤棚のゲートにする心づもりらしいから、まあ許可としよう。
 満開の藤が垂れ下がるのはいつ頃になるだろうね。
 今年は大地震の影響もあって特に「山菜まつり」としてみなさんに呼びかけることはしなかったが、小屋の周りの山菜の様子はこのへんをご覧あれ。6月に入るころまでは目の前でワラビが採れるから、ご希望の方はどうぞ遊びにいらっしゃいな。
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# by somaguchi2 | 2011-05-11 10:39

啓蟄の杣口

 昨年末以来ご無沙汰だった山の家。
 およそ2ヶ月ぶりでしたが、小屋周りにとくに修復すべきところもなく、無事に冬を越えたようです。
 周囲はまだまだ冬枯れで、谷川の水は凍り、春まだきの感はあるものの、木の芽や草花に春の気配も。
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 季節がもう少しすすんだら杣口をお訪ねください。
 春の野にいでて若菜摘みなどいたしましょう。
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# by somaguchi2 | 2011-03-07 10:28

謹賀新年 2011

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みなさま

すこやかに

新しい年を

迎えられたことと存じます。

今年も一所懸命に

山遊びを

楽しみましょう。

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# by somaguchi2 | 2011-01-03 08:42

12月第三週末の杣口 忘年もちつき会

 恒例、山の家の忘年もちつき会の集いを、去る週末にいたしました。
 山の家創建から丸17年たって、17回目の忘年もちつき会。
 毎年お隣から拝借した臼杵でぺたんぺったんぺったんこしておりましたが、今年は川崎の知人 K さん宅の臼、十数年ほど眠っていたものだけど使えそうならどうぞということで頂戴してきた臼を、臼底ぜんたいに若干亀裂が入っていたのをディスクグラインダで削り直し、さらにヤスリをかけ、なんとか使用に耐えそうな具合になったので、めでたく60年前に注文で作ってもらったという臼は山小屋で還暦再デビューとあいなりました。

刃のついたディスクで荒削りをしているところ。
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もちつきの朝、見下ろす盆地に朝日が差し込んできた。
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朝飯代わりにつきたてを食べるため、早朝から蒸しを始めると、お米の香りに誘われてみなぞろ起き出す。
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まず捏ねる、捏ねる、捏ねる。
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そして搗く、搗く、搗く。
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丸める、丸める、丸める。
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搗きたてをいろんな味付けでおいしくいただきました。
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 一昨年も昨年も早朝は雪が舞い、一時は吹雪のような降り模様で厳しい寒さでしたが、今年は外の水道の蛇口がちょっと凍ったもののさほどの冷え込みではなく比較的おだやかな日和となりました。みなさん前夜の忘年会とともに楽しんでいただけたようで、やれやれであります。これにて山の家の年内の行事はめでたく終了、来春までお休みです。メリー・クリスマス&ハッピー・ニューイヤー!
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# by somaguchi2 | 2010-12-20 10:58

12月第一週末の杣口

 師走最初の日曜朝の気温は0℃。薄く霜が降りていましたが、さほど厳しい寒さというほどでもありませんでした。それでも早朝の富士山を撮影したり、霜の具合を撮影したりして外にいると、素手ではかなりかじかんでしまいますね。
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 石垣の下の段に植えてすでに屋根の高さを超えた欅もすっかり裸に。
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 辛夷や木蓮も素っ裸ですが、すでに来春の花芽がぷっくらと。
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 さて再来週、第三週末の18、19日は、本年最後の山の家イベント、忘年もちつき会です。あらためて予定を載せておきますね。ふるってご来杣ください。

●「2010忘年もちつき会」のお知らせ

「杣口山の家」2010年イベントの掉尾を飾る忘年もちつき会を12月第3週末におこないます。例年どおり土曜晩は忘年会で鳴り物入りで飲み明かし、翌日曜は朝一番からもちつき。古くからの参加者はもうかなり体力が落ちているので、つき手対策としてまだ体力のあり余っている若い人をぜひ誘っておいで下さい。もちつきなど知らない、一度もしたことがないという人もぜひ一度体験を。
○12月18日(土)
 お昼ごろから夕刻にかけて、山の家に直接おいでください。夕食はいつもどおり賑やかに忘年会を兼ねます。秋に採取して冷凍保存しておいた天然クリタケ、ナラタケのキノコ汁、乾燥保存しておいたコウタケの炊き込みご飯なども用意できる予定です。
○12月19日(日)
 朝から手分けして準備をはじめ、臼と杵でもちつきを行います。つきたてのおもちなどでブランチ、ヤッホー・オークションなど。もちつきは午前8時ころには開始するので、できる限り前夜からおいでください。もちろん当日でもOKですよ。つきあげたたもちはお土産に。
*ヤッホー・オークションとは、みなさんのご自宅に眠っている不要品や手芸品、民芸品などの出品をお願いし、挙手入札で最高値をつけた方にお買い上げいただくというシステムで、売上はすべて杣口山の家の維持管理費に全額寄付することを強要する悪徳商法のようなチャリティー・システムであることをご諒承くださる方だけ参加できます。山でやるので Yahhoo Auction、事前に出品物を見ての談合や値付け交渉などの密約はこれを不可といたしません。
【みちのり】
*JR中央線「塩山」駅下車、タクシー約25分、3500円ほど。時間を合わせれば車で来る人に駅から同乗可。相談されたし。
*地図はここ
【だいたいの費用】
*新宿から特急「かいじ」または「あづさ」(停車のない列車もあり要注意)利用、塩山まで(新宿から約1時間半、自由席特急料金込み片道3190円)。立川、八王子、高尾から普通列車あり(高尾から約1時間、片道1110円)。
*食費は参加人数で割り勘にします。
*ビジター参加で宿泊の方は、食費とは別に一泊1500円を山小屋維持費として頂戴しています。
*お問い合わせ、参加表明、人数などは下のコメント欄から送信くだされたく。
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# by somaguchi2 | 2010-12-06 10:14

11月第二週末の杣口 クマの痕跡

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 山の家の50メートルほど下、地元の T さんの畑にあるリンゴの木に、おそらくツキノワグマのものと思われる爪痕を発見しました。上がその証拠写真だが、はたしてこれがほんとうにクマのものかどうか、まだ推定の域を出てはいないのだが。
 朝早くから隣家の I さんが玄関のチャイムを鳴らして、下の畑にクマが出没したらしいから気をつけるようにと知らせてくれたのでした。数日前、根元が腐りかけたリンゴの木を押し倒して、いくつか成っていた実を食ったと畑の持ち主から聞いたらしい。しばらくして同じ話を聞いた Y さんが上がってきたので、足跡が残っているかどうか一緒に畑まで見に行って、ホームズとワトソンよろしく近辺を探索したのだが、それらしき痕跡は見つからない。あきらめて帰りかけたそのとき、倒されたというリンゴの木の幹に爪痕を見つけたのでした。
 改めて何本か立っているリンゴの木の幹を見ると、すべての木に写真のような爪の跡が残っている。つい前夜のもののように思える新しいのもあれば、古いのもある。さらに地面に転がっているいくつかの実を調べてみると、半分かじられたものや芯だけ残されたなかに、ひとくち噛んだとおぼしき深い牙の傷のある実も発見。
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 ありゃまあー、これは間違いないか。円錐形の牙の痕が深さ3センチほどに2つ。他の野生動物でこんな歯形をつけられるのはいないだろうなあ。幹の爪痕から推測するに、さほど大きなクマではないようだ。子グマかもしれない。しかし子グマがいるとなれば、親離れがまだだとすれば近くには必ず親グマもいるはずだ。
 今秋は全国的にツキノワグマとの接触事故が後を絶たない。生息数が格段に増えているという説もある。里山にクマが出没するのは、奥山に餌が不足しているからという理由だけではないという説もある。いずれにせよ、原因はひとつではなく、いくつかの要因が複合しているのだろうと思う。共存できる知恵はわたくしたち人間側で用意しなければならないのは言うまでもないと思うのだが。
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# by somaguchi2 | 2010-11-15 21:01

11月第一週末の杣口

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 7日の日曜午後、帰り際に撮影した富士山です。東京のわが家から見るより雪が少なそうですが、前山に邪魔されずに五合目あたりまで見えるので相対的な錯覚でしょう。

 早朝に温度計を見ると3℃で、霜が降りてもおかしくない冷え込みでしたが、週末の両日ともよく晴れて昼間は汗ばむくらいのお天気になりました。おかげで土曜昼、塩山藤木の五味ワイナリーさんで開かれた「新酒を楽しむ会」も大勢のお客さんで盛況、わたくしはゲストに招いたソプラノの菅又美玲嬢ともどもギターとアコーディオンその他で演奏をご披露いたしましたが、新酒パーティーの宴を盛り上げるお役目を多少は果たせたでしょうか。忘れないようにプログラムを残しておきましょう。
 村祭り 花かげ月見草の花里の秋あざみの歌
 旅愁小さい秋見つけた芭蕉布  島唄花 
 さんぽ乾杯の歌(ドイツ版とオペラ版) ほか
(以下写真3点、山上さん提供)
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 翌日曜、今年最後になるだろうキノコ採りに琴川ダム周辺まであがってみると、落葉松の黄葉がちょうど盛りを過ぎたかくらいで、角度がずいぶん低くなったお日さまの斜光を浴びて輝いていました。キノコはシモフリシメジが十数本、それになんとこの時期にハナイグチが数本見つかりました。持ち帰ったかおり嬢が美味しく食べたかどうか、そのうちレポートがあるでしょう。

 美味しいシモフリシメジ。
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 落葉松の輝き。
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 奥に金峰山五丈岩。
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 キノコの森ではブナがきれいに色付いていました。
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 落葉松の黄葉をしたがえてそびえる大烏山の岩稜。
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 こんな具合に杣口の週末は暮れて行きました。
 12月18〜19日には忘年もちつき会を開きます。どうぞ予定表に入れておいてください。
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# by somaguchi2 | 2010-11-09 09:31

10月最終の杣口

 関東沿岸を通り過ぎて行った台風14号は、風はさほどでもなかったものの、内陸の甲斐の国、杣口あたりにもかなりの雨をもたらしました。週末の土曜日は、終日降り止むことなく、雨があがったのは夜も更けてからで、雲間に星も見え始めたものの、期待とは裏腹に台風一過の好天は訪れることはなし。それでも、日曜日の朝は眼下の盆地にガスが巻き、幻想的な風景を見せてくれたりもしたのでした。
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 もう少し標高を上げればそこそこの秋も終盤の風景が見られただろうが、それでも裏山の紅葉黄葉はこんな具合で、白樺や山桜が植林地のあいだにきれいに色付いておりました。盆地では甲州百匁もかなり色がついてきています。
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 今回も山小屋にはたくさんの来客がありました。冬の訪れを前に、スガレやヘボとも呼ばれるクロスズメバチは採餌に飛んできましたが、ふらふらと舞い上がってはテーブルに休み休み、まもなく女王蜂さまへの奉仕のお役目も終了でしょう。
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 やはり力なく飛んでいたキイロスズメバチは、人間の A さんに叩き落とされたあげく、アシナガグモに目ざとく見つけられ、あっという間に体液を吸われてしまったのでした。
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 おやおや、草むらにはキアゲハの幼虫がまだいました。もう霜も降りるころだから、果たして無事にサナギになれるかどうか心配ですが、人間はこんな小さな自然に対しても、なにひとつしてあげられることはありませんね。
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d0179883_8502991.jpg そしてなにより、山小屋に遊びにきてくれるたびに生ビールを差し入れてくれたり、面倒な道路際の雑草の掃除など黙々とこなしてくれたりしてくれ、残念ながら闘病やむなくこの8月に亡くなった S さんを偲ぼうという集いに十数名の方々が台風にもかかわらずやってきてくれました。未亡人も故人の習わしのように生ビールを車に積んでこられて、みなで献杯をいたしました。夜がすすむうちに歌声も交じっていつもどおりの賑やかな宴になってしまいましたが、そんな光景も目を細めて見てくれていたような気がいたします。改めてご冥福をお祈りします。合掌。
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# by somaguchi2 | 2010-11-01 08:58

10月なかばの杣口

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 10月なかばの杣口は雨、雨、ようやく晴れという感じでした。雨と風で痛んだ網を、止むのを見計ったかのように補修を始める女郎蜘蛛たちの作業をあかず眺めるのもまた酔狂というものでありますね。
 9月中はさっぱりだった森のキノコ、遅れながらもようやく出始めました。それでも一カ所で大収穫というふうにはいきませんね。小雨のけぶる森を半日、なんとかひとりふたりで食べる分くらいのもの。

クリタケ
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ヌメリスギタケモドキ
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ツチスギタケ
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センボンシメジ
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エノキタケ
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スッポンタケ
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 ほかにハナイグチ1本、ヤマブシタケ、ナタラケ数本といったところ。キノコ汁とともに、久し振りにクリタケご飯を炊いてみました。
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 雨が続いたためか、山の小屋にはサワガニ君、ヒキガエル君が玄関先まで遊びにきてくれたので、挨拶がてら写真をパチり。サワガニ君は撮られるのが嫌いなのか、ハサミを振り上げて怒っています。夜の間には金網フェンスを越えて鹿も遊びにきたようですが、酔っぱらって寝ちまったので挨拶もなし。鹿は「来たよ」という証拠に足跡だけ残していったとさ。
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 そんなこんなで10月なかばの杣口は暮れていきましたが、まだまだキノコはこれから。野生のキノコを採って食べたいという方は、どうぞ遊びおいでなさいまし。
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# by somaguchi2 | 2010-10-13 09:53